【実例あり】合格した学習成果レポート/テーマ選定と書き方のヒント
学習成果レポートって難しそう。
何を書いていいか分からない。
学位授与機構を利用して,看護学士を取得しようとした方なら
一度はこの悩みを抱いたことがあると思います。
レポートの作成は,公表されている情報が少なく
不安を抱いている人が多いと思います。
実際に私もそのように不安に思い,経験者のブログを探しまくった記憶があります。
だから私も,
1年で必要単位を取得+その年の4月にレポート提出して
学士を取得した実際のレポートのテーマを公開するよ。
筆者の考える書き方のヒントも記載しておきます
読み終わった後には
「こんな感じでいいのかぁ。」と安心していただけると思います。
【合格した学習成果レポート】題名&目次
私が提出して合格した学習成果レポートの題名は
「手術室看護師の役割と専門性,手術看護が認知されにくい原因に関する一考」です。
内容はこんな感じになります。
- 手術室看護師の現状……………………………………………p.1
- 手術室における看護師の役割と専門性………………………p.2
- 周術期の看護実践………………………………………………p.9
- 手術看護の特殊性………………………………………………p.10
- 手術室看護師のキャリア形成…………………………………p.11
- 結論………………………………………………………………p.14
- 引用文献…………………………………………………………p.15
様式の参考としては,こんな感じで提出しています。
/提出する様式には決まりがあります。形式や申請内容に関しては
「新しい学士への途」「学位授与申請書類」に詳細が載っています。
所定の書式は,学位授与機構のWEBサイトからもダウンロードできます。
表紙・目次を含まずA4(40字×30行)で10~17枚のレポートを提出する必要があります。
内容は毎年,更新されているよ。
「学位授与更新書類」は申請時に絶対に必要になるよ。
申請のタイミングに合わせて,早めに取り寄せておこうね。
【必見】テーマ選定のヒント
レポートのテーマ選定って悩みますよね。
- 経験したことのある看護領域で
- 今の自分が興味があって調べてみたいこと
- 過去の自分が興味があって調べてみたこと
絶対この3つの中から探して,レポートのテーマを決めてください。
文献検索&長文作成へのハードルが圧倒的に違うから!
例として,私が自分のレポートテーマを選択した経緯についてお話します。
私がレポートを提出した当初は,手術室看護師として7年間勤務し
周りに目をむける心の余裕も生まれている時期でした。
病院研修で他部署のスタッフと一緒に行う研修や交流の場面では,
他部署のスタッフから「手術室の看護師は怖そう」と言われたり
「大変そう」「かっこいいけど,私には無理そう。」などと言われることも多く
手術室看護へのマイナスイメージやちょっぴりの憧れなどで語られることがほとんど。
実際の手術室看護に関する内容はほとんど知られていない
現状を実感する機会が多かったからです。
また,部署異動者の離職率の高さについても疑問を感じていました。
それならば,
看護業界全体からみた手術室看護の役割や立ち位置というものについて
調べてまとめみよう。と考えたからです。
私の場合は,手術室看護について知ってほしい
という考えから派生してレポートテーマが決まりました。
皆さんは自分の職場で疑問に思っていることや
新人教育について,勤務している病棟特有の悩み
褥瘡や栄養ケアなどについてまとめてみるのも良いと思います。
日々の仕事の中で考えていること&調べていたことなどを
参考文献をもとに,所定の形式でまとめれば成果レポートの完成です!
興味の無いことを文献検索してまとめるのは
精神的にも,時間的にも多大なストレスがかかります。
興味があることならサクサク調べられるし
過去に調べたことあったり経験済みの内容だと,負担はどんどん軽くなります!
【注意】≒看護研究。アンケートは不要です!
ここで注意してほしいのが,
学習成果レポートは看護研究とは異なる側面を持っている。ということです。
簡単に伝えると,倫理的配慮が必要になる
事前のアンケート調査やデータ収集は不要!やらないで!
文献検索(先行研究)を正しく賢く活用しましょう!
詳しく解説していきます。
”看護の質の向上”に貢献するものと言われています。
臨床で行う看護研究には,以下の2つの意味が含まれます。
- 研究目的を明確にし、業務改善を行うことによる看護の質向上業務研究等の取り組みを研究的な視点で行う
- 実践している看護の評価をもとに新たな看護を創造したり、看護の質向上を図る。”看護の質の向上をはかる知の創造”として研究に取り組む。
名桜大学 看護研究の意義
https://www2.meio-u.ac.jp/pnerc/kenkyu.html
つまり,患者アンケートの情報や実践の看護の評価をもとに
次のステップを考えて発表するもの。と言えます。
事前に調べた実際のデータが必要になる場合が多いよね。
そうなると,倫理的配慮が必要になるよ。
- 学士の水準に達しているかをかを審査するための資料
- テーマは単位を取得した「専門科目」に該当すると判断した授業科目を基礎として,自ら設定する。
- 根拠に基づいてあなた自身の考察・意見を論述していること。
- 調査や実験を必要とするものではない。
学位授与申請案内 R6年度版
https://www.niad.ac.jp/n_gakui/media-download/7225/3996647b16077e07/
公式が,調査・実験は不要と言っているよ!
つまり
専攻科目である「看護学」を基本とする内容で
根拠(先行研究をもとに)
自己の考察をレポート形式(序論・本論・結論)で書く!
調査・実験を禁止しているわけではありません。
しかし,調査・実験を行った場合は
倫理的配慮をレポート内で記載しなさいと「新しい学士への途」に記載されているよ。
倫理的配慮に関しての記載が不足している場合,
本試験でそこを質問されることがあるみたい。
質問された人はうまく答えられずに
試験は不合格になってしまったんだとか…
危ない橋はわざわざわたる必要はありません!
ただでさえ,
日々の生活の中で時間も気力も体力も無くなるんだから!笑
つまり
日々の仕事の中で考えていること&調べていたことを
参考文献(先行研究)をもとに
所定の形式でまとめれば成果レポートの完成です!
テーマ選定初めの話に戻ってきましたね。笑
【まとめ】最終成果レポートとは
「学修成果レポート」とは
自己が学位を授与するにふさわしいことを学位授与機構に証明するためのものです。
学習成果に関する文章をA4で10~17枚作成する。
このように表記されると難しく感じるでしょうが
看護学を学んで興味があったことに関して
各自でレポートにまとめて提出してね。ってこと。
看護師として臨床現場で気になったことをまとめてもいいですし,
授業で学んだことに肉付けして作成してもいいと思います。
ここでポイントなのは,学修成果レポートは看護研究とは異なり,
アンケートやデータ収集は不要ということでいたね。
- 過去の自分or今の自分が興味があることについて
- 申請する学位に関連した内容で
- 先行研究を根拠にしながら
- 序論・本論・結論の形式で自分の考えを書いていく。
テーマと結論を決める→それを証明してくれる論文を探す→まとめる
という流れで,作成していく事をオススメします。
実際に私もそのようにレポートを作成提出して合格しています。
次回の記事では,序論・本論・結論に関して詳しく書いていこうと思います。
また読んでくださいね。