ぱっと解説/手術室看護師としての役割と業務内容
こんにちは。ナマケんナースです。
ぱっと解説シリーズ第2弾。
今回は手術室看護師の役割とやりがいについてです。
手術室看護師は器械出し看護師と外回り看護師に分かれ、
それぞれの役割で手術が円滑に進むよう務めます。
ドラマでよく見る,器械を渡す人は
器械出し看護師だね!
でも,手術室看護師の仕事はそれだけじゃ終わらないよ!
この記事を読めば,手術室で働いてみたくなるよ!
手術室看護師としてのやりがいや辛さ、個人の目標についても探ります。
器械出し看護師の仕事
器械出し看護師の仕事は
手術中に医師に必要な器具を適切なタイミングで手渡すことが主な役割です。
医療ドラマでよく見るやつだね!
お医者さんに,ぱっしって器械を渡すやつ!
手術室内では迅速かつ正確な動きが求められます。
手術の進行に応じた器具の準備や、汚染を防ぐための厳しい滅菌管理が重要です。
医師との連携が円滑に進むよう、事前に手術の流れを理解し
必要な器具をすべて揃えておくことが求められます。
新人さんは,器械の名前と使い方を覚えるところから始まるよ。
術式ごとに使う器械が異なるから覚えるのは大変!
事前に,先輩に先生の好みの器具も確認しておこう!
また、器具の片付けや次の手術に向けた準備も迅速に行わなければなりません。
新人看護師にとっては、初めのうちは覚えることが多く、大変な業務ですが、
経験を積むことでスムーズに対応できるようになります。
私が新人の頃は,3回で完璧を目指そう!と教えられました。
1回目で,全体の流れをつかみ。
2回目,3回目でトライ&エラーを繰り返しをして納得のいく器械出しを目指します
手術に参加している感覚は特別な体験
緊張するし大変だけど,ワクワクするね。
手術室看護師の中で圧倒的に人気な教務だよ。
針刺し事故や体液暴露には気を付けて!
外回り看護師の役割
外回り看護師の役割は
手術がスムーズに進行するよう周囲のサポートを担います。
手術前だと,各部屋の点検を行います。
体位に適したベッドが選択されているか,
体位固定に必要な物品が揃っているかを確認する。
コードの配線は導線に適しているか?も考えて入室の準備を行います。
術前~手術中の患者の状態モニタリングを行い,緊急時の対応も行います。
心臓が止まった!とかの状況じゃない限りは,
医師の指示のもと
看護師が薬の準備を行い処置をすることになります。
モニタリングと医師とのコミュニケーションは必須だね。
外回り看護師の最も重要な役割の一つは、患者の安心感を提供することです。
手術前に患者と対話し、不安を和らげることで手術の成功率を高めます。
また、手術中に使用される薬品や器具の補充、体位の確認など
細かなサポートも欠かせません。
意外と大切。体位固定。
外周り看護師の業務の中で多くのウェイトを占めるのが,
手術に適した体位固定をどう行うか?ということです。
手術には,腹臥位,砕石位,開脚位など様々な体位があります。
術式により体位は異なり,
医師と協力しながら寝ている患者さんの姿勢を固定していきます。
患者さんによって体格も様々。
体格が大きすぎて支えられないor細すぎて隙間が空いてる
可動域の制限があって思うように固定できない。
など,日々異なった問題にぶち当たります。笑
患者さんは手術に来ているから,
何としてでも術野を確保するよ!笑
毎日先生とあーでもないこーでもないと
相談して思考錯誤の繰り返し。
思った術野ができた時は,医師と看護師みんなで喜びます。
適切な姿勢が取れていないと,神経損傷や褥瘡などのトラブルがおきてしまいます。
「手術創以外に傷をつくらない。」ことをモットーに体位固定を行い
2時間ごとに,体位の確認や除圧を行います。
新人看護師にとっては、様々な場面で迅速かつ適切な対応が求められるため、
経験と知識が重要となります。
経験と共に高まる,手術室看護師のやりがい
手術室看護師の仕事には多くのやりがいがあります。
第一に、緊迫した状況で患者の命を守るという使命感が強く
手術が無事に成功した際の達成感は格別です。
正直,緊迫した状況っていうのはたまのこと。。。
ほとんどは,楽しくワイワイ手術をしています。
その分,急変時の協力体制と一体感が凄いです。
医師と協力し、一丸となって手術を成功に導くことで
患者やその家族に安心を提供できることが大きなやりがいとなります。
また、専門知識やスキルを活かし続けることで
自らの成長を実感することができるのも魅力の一つです。
特に、数々の手術を経験し、技術が向上していく過程は非常に充実感を味わえます。
新人看護師でも、少しずつ経験を重ねていくことで、
このやりがいを感じることができるようになります。
手術室看護師の辛さ
一方で、手術室看護師の仕事には辛さも伴います。
長時間にわたる手術や体力的な負担、精神的なプレッシャーは大きなものです。
また,待機制の病院の場合,手術が長引くと夜勤になることも多く、
勤務時間が不規則になることがあります。
これが家族や個人の生活リズムを狂わせる原因となることも少なくありません。
個人的には,手術室で働くなら
夜勤ありの病院を選択することをお勧めするよ。
待機より,プライベートの予定が立てやすいよ。
さらに、手術がうまくいかなかった場合や、
患者の容態が急変した場合など、精神的なショックを受けることもあります。
新人看護師にとっては、初めのうちはこのプレッシャーに慣れることが難しく、
辛さを感じることが多いかもしれません。
しかし、経験を積み重ねることで、少しずつ対処法を身につけることができます。
初めは,大変化もしれませんが1年は頑張ってみてほしいです。
人間関係に問題を抱えれいる職場の場合は別だよ!
苦手な人とは距離を取り,心を守ることも大切!
必要なら転職も前向きに選択しようね!
実際,私の後輩も転職して他の手術室で働き始めたら
元気にOPE室看護師を続けています。
手術室看護師の個人目標の例
手術室看護師としての個人目標は多岐に渡ります。
まず、基本的な目標として、医師や他の看護師と円滑にコミュニケーションを取り、
スムーズな手術進行をサポートすることが挙げられます。
また、感染対策や滅菌業務を徹底し、患者の安全を最優先に考えることも重要です。
さらに、手術に必要な器具や薬剤の知識を深め、
迅速な対応ができるようになることを目指します。
個々の看護師によっては、専門分野の知識を深めることで、
特定の診療科のエキスパートとしての地位を築くことを目標とすることもあります。
手術室の認定を取って,手術室看護を極めるという選択もあるよ。
周麻酔期看護師という,麻酔を行える看護師の資格もあるよ。
新人看護師にとっては、まずは基本的な業務をしっかりとこなし、
経験を積むことを目指すことが大切です。
まとめ
参考になったでしょうか?
意外と奥が深く,経験した分だけ知りたいことも増えるのが手術室看護だと思います。
この記事を読んで少しでも,手術室看護に興味をもってくれたあなた,
次の部署移動や転職ではOPEナースを目指してみてください。
病棟看護とは一味違った世界を楽しめますよ。